会社を設立する(3)~子会社と出資会社~

hidejirow Posted in デザインと仕事
0

資本金が300万程度の会社に、資本金一億の会社が出資したいという。
つまり子会社になれということだろうか?

子会社になると財務や事業方針を自由にできない。
それはやっぱり違う、と生意気にも思う。

そして二度目、布袋さん似の本部長様より、電話。

やっぱり社長が出資したいとおっしゃってるという。
おまけに経営には口ださない、とまで。

ええ社長さまやなあ~☆:*・゜(●´∀`●)

一代で会社を大きくしたスゴい方(しかも40代前半)なのだが、
育ちがよさそうな、なんとゆーか、偉そうな感じじゃない。
かなりのこだわり派なので、
周りにいる人たちは大変そうなんだけど(。・w・。 ) ププッ
社内の雰囲気もよく、社員の皆さんに好かれている感じ。

で、緊急社内会議(ウィークリーマンション6帖一間)。

「二度は断れないねー」
「そうですねー」
「それじゃ合同会社は無理だね」

「株式会社にしないと」

…話がでかくなってきた。

いろいろ話し合った末、
過半数株式を所有すると子会社になるので、
代表が50%以上の株を所有し、監査役および私と営業の女性が40%、
残りの10%未満を保有していただき
出資会社として協力をおねがいすることになった。

たかだか3人の、吹けば飛ぶような弱小会社の私たちに
手を貸そうとしてくれるのは、
今まで私たちがやってきた仕事への評価で、
何かこいつらやらかしそうだ、という期待値なのよね?

その気持ちを裏切らないようにがんばらないとなあ。

そして社長となったkさん、この出資話は想定内だったそうだ。

恐るべし。

そして知り合いの司法書士さんに登記申請をお願いし、
9月設立に向けて動き始めた。

会社を設立する(2)~出資の話~

hidejirow Posted in デザインと仕事
0

WEB担当Kさんのご友人、Tさん。

生産者の顔が見える安全で美味しいお米を扱っている米問屋さんで
日本米穀小売商業組合連合会の認定制度「 お米マイスター五ツ星 」を
取得されている職人肌のすごく面白い方。
↑全国で220人(平成17年10月末日現在)しかいないそー。

そんなTさんが、うちの会社の監査役を引き受けてくださることになった。
ありがたやありがたやヽ(●´∀`)人(´∀`●)ノ

ほんとに会社としてやっていけるのか、不安ながらも、
協力してくださる会社さんやKさんのご友人の方々、
今まで通りお付き合いしていただけると
おっしゃってくださったほとんどのお客様に感謝感謝。

私はなあんもしてないけどヾ(。・ω・)ノ☆てへ

さて合同会社にすっか、どうすっかの時に、
ある会社の本部長さまより電話が入る。

kさんと、布袋さんのように素敵なこの本部長さま、
以前勤めていた某会社からのお付き合いだそうで。

ほうほう、なにやら先方の社長様が
うちに出資したい、とおっしゃってると。

…。細々と、自分らの食える分だけでいいかと話してたのに!
(まあ、全然そんなこと思ってないけど(笑))

資本金一億の会社様が、出資して下さると!

 

とりあえず、丁重にお断りする。とてもとても。
そんな大きな会社様とのおつきあいはきっと大変。
有難い申し出でしたが、丁重にお断りした。

 

でも事態は急変する。

(続)

会社を設立する(1)~ウィークリーマンションでお仕事~

hidejirow Posted in デザインと仕事
0

20日、いろいろあったが、
社長にお礼を言って会社を出た。

社長は目を赤くして「がんばってくださいね」と言った。

悪い人ではないのだ。
ただ、行く道が分かれただけだ。

それに出て行く人より、残されたほうが、きっと辛い。

どうしようもないことは考えても始まらない。
それより、新しい会社のこと!
すぐにパソコンが使える環境に移らなければ。

ということで大阪扇町周辺のウィークリーマンションに移動。
これが、悲劇の始まりであった(-ω-;)

ウィークリーマンションって初めて入ったけど、
六畳一間のフローリングにベッドとテレビとクローゼット、
小さなキッチンには皿やフォークやスプーン、なべ、ヤカンなど
一式揃っている。電子レンジもある。
あと風呂場とトイレは別々。

泊まるには、いいよな。


でもここに集うのは、三人の人間とパソコン三台と
その周辺機器と書類と引越しで出てきたモノの山。

はうぅ~…微妙( 。-ω-)-ω-)-ω-) シーン・・・

とりあえず、ベッドを壁に立てかけ、マットの上にパソコンを置いて
フローリングに座って作業。

腰が痛え。

一日でめげる。

座って立つと腰が曲がったままで、なかなか元に戻せない。
もともと腰は悪いのだが、更に痛めてしまった。

三日後、見かねたWEB担当のkさんがテーブルを用意してくださった。
ありがとうございます(助)

仕事は順調で協力会社さんに手伝っていただきながら、
なんとか納品をこなしていった。

電話もスカイプを使えば、問題なしΣd(゜∀゜)ィヵ酢!!
こちらの声は聞き取りにくいようだが、チャットもできるし
テレビ電話も可能だ。しかも無料。
いい時代になったねぇ…(しみじみ)

さあ、問題は会社をつくるが、具体的にどうするかということ。
WEB会社では、資本金300万円程度で合同会社というのが意外に多い。
2006年の会社法施行に伴って有限会社法が廃止されたので、
有限会社って、もう設立できないんだな~。

そしてあるお米問屋さんが、助けてくれることになった。

(続)

会社を解雇された(3)~会社を出る~

hidejirow Posted in デザインと仕事
0

盆休み直前に解雇を言い渡されてからは、
15日を除いて土・日も出勤し続けた。

社長はたまらんと思ったのか、
助っ人の税理士を呼んだ。

税理士は持っていくデータのリストを書き出せという。
念書にサインする。

はー。
特に持っていきたいデータなんかないんだけどな。

それよりもとにかく嫌だったのは
私たちが何か持って帰るんじゃないか、
なにかしでかすんじゃないかという猜疑心で
日を追うごとに社長の言動、行動がおかしくなっていった事。

営業の女性の横に立ち、
「あなたは帰ってください!来ないでください!」
と大声でパワハラする。
社長の言い分は、引継ぎはWEB事業だけなので、
制作の私とWEB担当が出勤するのはわかるが、
営業の引継ぎは3営業日で十分だから
あなたは盆休み中出てくるなというのだ。

でもこんな状況で、ゆっくり休んでいられるだろうか?

こーゆーのが一番疲れる。

何年も、共に、同じ方向を向いて仕事をしてきたはずなのに。
いつの間にか、社長と私たちはまったく違う方向を見ていたのだ。

もう一緒に仕事はできない。
お互い疲れるだけだ。

こうして8月20日、親しんだ堺筋本町を出た。

一年前、事務所探しでビルを見に来た。
古いビルで、ここはあり得ないなと思っていたが、
案内されたフロアに足を踏み入れた瞬間
「まあ!まあ!まあ!」と感嘆の声をあげたほど、いい部屋だった。

燦々と光が入り、まるで未来にすばらしいものが待っているかのように
輝いてみえたのだ。
その部屋が良いか悪いかは、入った瞬間にわかる。
こーゆー直感は、かなり信じている方。
まさか一年で去ることになるとは思っても見なかったけど彡(-ω-;)彡

でもきっと、わたしにとっては次の準備のためのステップで
幸せでラッキーな場所だったのだ!
(↑超ポジティブシンキング(笑))

そんな手放したくないほど、気に入っていた事務所だったけれど、

何かを得るには、何かを手放さないとね(*´∀`)b゜

21日以降も仕事はつづく。
納品を待っている会社もある。

とりあえず、ウィークリーマンションで仕事を始めることになった。

会社を解雇された(2)~自分のするべきこと~

hidejirow Posted in デザインと仕事
0

クビにはなったが、WEB事業は引き継がれることになった。

クライアント様が、会社が変わってもメンテナンスや制作を任せたい、
と言って下されば、解雇の20日以降も仕事は発生する。

解雇の日まで実質3営業日しかない。
その期間はクライアント様への連絡に終始するだろう。

その前に納品すべき原稿を仕上げ、身の回りの整理、
引越し&引継ぎ作業、必要な仕事のデータバックアップ、
21日以降のネット環境のある仕事場の確保、
必要なパソコン等機器類の買出し、新会社を作るために必要な諸々。

とにかく時間がない、そう思って
盆休み初日、クビ組、全員出勤。

会社に着いたら、社長がいた。

驚いていた。

何故?(笑)

休むと思っていたらしい。

どんな思考回路持ってたら、そんな発想が出るんだ。

3営業日で全てできると思ってたの?
そんな、お気軽な仕事は、していないつもり。
私は7年、営業の女性は11年勤めてたんだもの。

どんだけ能天気なんか~い(髭男爵風)

ああ、この人は何も解ってはいない。
しみじみそう思った。

放っとこ。

さあ、私が一番にすることはなんだ。
気持ち的にはファイルの整理がしたかった。
今まで製作してきたもの、いるものいらないものを分けて
そのほとんどを捨ててしまいたかった。

でもクライアント様には絶対に迷惑はかけられない。
こんないい加減な会社と契約しただけでも迷惑なのに、
デザインができなくて遅れても
ゴタゴタで納品が遅れるなんかとんでもない。
(ん?(笑))

で、自分なりに順位↓

1.納品すべき原稿
2.新会社準備
3.身の回りの整理
4.引継ぎ

じゃ、と20日に納品予定の原稿に取り掛かっていると
社長がトコトコと私のMACの横に来て
「○○会社のホームページは僕の嫁がやるから、
やり方教えてくれる?」

……。

悪いけど、最後。

「あ、最終日に誘導しますネ」とにっこり。

社長、スゴスゴと引き下がる。

3人とも黙々と自分のすべき作業をすすめている。
社長は所在なげに私らの作業をじーっと見たり、
外へ電話しに行ったり、うろうろうろうろ。

WEBのすべてを管理するKさんが
「何か持って帰ったりしないか、監視してるね」
と言った。

…そうなん?

あー疲れる(脱力)

仕事しろよ仕事~。

ほんと、どーでもええ。

仕事させて。

(続)

会社を解雇された(1)~突然、辞めてください~

hidejirow Posted in デザインと仕事
0

広告会社に勤めてました。

盆直前の12日、午後4時頃いきなり税理士が乗り込んできた。
社長が悲壮な顔して「重大発表があります」とのこと。

「すみません、会社苦しいんで、今月20日で辞めてもらえますか」

は?

明日から盆休みで~あさってには徳島の阿波踊り見に行く予定で~
17日出勤だから~……

ってあと3日しかないじゃん!!!

会社4人しかいないのに、3人クビかいヾ(–;)オイオイ

…するってーと…え、倒産ですか?

「いえ、僕一人ならやっているんで会社は存続します」

なんじゃそりゃ。

社長の横で税理士がさくさくと事務手続きを進めている。
二か月分の給料、退職金の支払い手続き。
通常解雇の通達は30日以上の期間を要するのだが、
その日数を満たさないため、一ヶ月分の給与がプラス支払われるらしい。

WEB事業の撤退。理由は儲からないから。
え?ものすごーく売り上げあがってますけど?
お客様は順番待ちでどーしょうもないぐらいですが?

確かに以前から社長と社員の間でトラブルが多かった。
でもこんな急だとは思いもよらなかった。

社長の顔を凝視する。
目の前にいるこの人は、一体誰だろうと。

ちょうど一年前、ある会社の倒産のあおりを受けて
何千万もの負債をかかえた。
売り上げも良く広い事務所への移転を考えていた矢先の出来事。
社長も悔しくて涙、涙だったけど
WEB事業部を立ち上げ、新事務所で皆でがんばっていこう、と
あのころは一丸となっていたように思う。

計画倒産して、多くの人たちを騙して逃げた経営陣を見返すのは
会社を大きくすることだと思った。
酒を飲んで愚痴って泣いてる場合じゃない。
今、頑張らんで、いつ頑張るねん。
そう思って、社員全員、結構頑張ったと思う。

でも、だんだんと社長の顔つきが変わってき始めた。
お金、お金、お金。

会社にあるボールペン一本、自分のものだという考え。
目先のことしか考えない経営。

社員の心は離れて完全に二分してしまっていた。

あのころに比べると随分と変わってしまったなあと
と社長の顔を見ながらしみじみ思った。

当の本人はちらちら、と私の顔を見ては下を向き、
そのうち顔を上げなくなったので
横の税理士を見つめた。

おしゃべり好きな、頼れる税理士さんだった。
親身になって税金に関する相談を受けていてくれたけれど、
社員にじゃなくて、社長家に従いていた人だったんだなあ。

その税理士さんも能面のような顔で視られているのが怖いのか、
(もともと能面顔(笑))
何度も何度も目が合っては目をそらし、をくりかえした。

やましいところがあるから、人の目が見られんのだ。

つまらん人らやなあ。

さあ、冷静になろう。
最悪のことは想定していたから、醜態は晒さずに済んだ。
退社まで実質3営業日しかない。
WEB事業は引き継がれることになった。
クライアント様への承継報告に引き続き契約していただけるかの確認
そして引越し、新会社設立の準備をしなければいけない。

がんばらなければ。